アメリカの動画配信サイトNetflixでスタジオジブリの作品が配信されることが決定しました。
やったー!と思ったのも束の間、よくよくNetflixの発表を見てみると、日本とアメリカとカナダは対象外、つまり日本では配信されないそうです・・・。
ジブリは日本のアニメなのにどうして!と思いますが理由はなんなのでしょうか。
私なりの意見ですが考察してみましたのでお付き合いください。
もくじ
日本のネットフリックスでジブリが見れない理由!考察は2点
周知されている日本より世界に配信した方がよりジブリを知ってもらえる
【日本除く】Netflixが「ジブリ作品」配信開始へhttps://t.co/FRxbqMz34V
『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』をはじめとした映画作品を世界中で順次配信予定。日本、カナダ、米国は対象外とのこと。 pic.twitter.com/KNu22bNL1H
— ライブドアニュース (@livedoornews) January 20, 2020
日本でジブリ作品を知らない人はほぼいません。
90歳を超える私の祖母などおじいちゃん、おばあちゃんもトトロなど知ってます。
そんなに認知度が高い作品があるアニメ会社なんてジブリ以外ないですよね。
しかし日本中の人がジブリを知っていてNetflixを通じてたくさんの人が見たとしても、世界中に比べたら市場はとても小さいものです。
それならば世界にユーザーを持っているNetflixと提携して、ジブリをまだ知らない世界の人にアプローチした方がいいはずですよね。
日本のアニメはただでさえ評価が高いですから、すでに知られている日本より世界を見たほうがジブリにとっても収益拡大になるというのが理由の1つではないでしょうか。
日本でジブリは日テレにとってドル箱コンテンツ?
日本でジブリ作品を見る方法は主に3つです。
- 映画館で見る
- DVD・ブルーレイを買う、借りて見る
- 日テレの金曜ロードショーで見る
特にテレビで見るのは日テレ以外では見たことがありませんよね。
映画のクレジットにも日テレのロゴが入ったりするように、スタジオジブリ作品と日テレは深い関係が構築されているのは誰もが見て分かることだと思います。
ではなぜ日テレ系列会社であるhulu(フールー)でジブリ作品が配信にならなかったのかという疑問も生まれますよね?
今世間では若者のテレビ離れと言われていますが、日テレとしてはジブリを放送すると視聴率がいいという事実があります。
金曜ロードショーの公式が出している今までのベスト30を見ても明らか。
- 46.9% 千と千尋の神隠し(2003・1・24)
- 35.1% もののけ姫(1999・1・22)
- 32.9% ハウルの動く城(2006・7・21)
- 30.8% ハリーポッターと賢者の石 (2004・6・25)
- 29.8% 崖の上のポニョ(2010・2・5)
- 28.4% 釣りバカ日誌4(1994・2・4)
- 28.3% 釣りバカ日誌6(1994・12・23)
- 27.7% 釣りバカ日誌2 (1995・1・13)
- 27.6% 男はつらいよ 虎次郎真実一路(1996・8・9)
- 27.6% 釣りバカ日誌4(1995・9・15)
※日付は放送日時
ベスト5はハリーポッター以外ジブリ作品が占めていますね。
実はもののけ姫や千と千尋の神隠しは他の放送日でも高視聴率を獲得し、ベスト30の中に何回も入っているんですね。
そうなるとテレビの視聴率を取れるコンテンツを日本で動画配信することの歯がゆさが垣間見える気がするのは私だけでしょうか。
実は日本の配信権が取れていない
こちらは日経の報道ですが、日本では配信権が獲得できなかった読める部分があります。
このほどフランスの配給会社、ワイルドバンチ・インターナショナルからジブリ作品の日本と米国、カナダを除く世界での配信権を獲得した。
引用:日本経済新聞
ネットフリックス側が日本、アメリカ、カナダの配信権を取れなかったと読めますよね。
そうなるとどこかが許可していないことになるわけです。
人気作品を多数抱える権利側にとってはネットフリックスでの動画配信はかなりのお金が動く契約になります。
少なくとも現状日本ではネットフリックスで配信しない方がいいという判断がなされたとも言えるのではないでしょうか。
逆に時流が変われば日本で配信がスタートすることも個人的にはあり得ると思います。
これからソフトウェアからネット動画へ移行していくことは確実ですからね。